【オーストリア】ウィーン出張で暇になった時に行ったところ
先日、出張(国際学会参加)ウィーンに一週間行ってきた。勿論日程のほとんどの日はやらなければならないことがあったのだが、例えば午前に聞かなければならない発表があった日の午後とかは特にやることが無かったので市内を観光していた。
実のところウィーンに行くのは二回目で、シュテファン大聖堂とかシェーンブルン宮殿とかの有名な観光地は訪問済みだったので、ガイドブックのランク付けで言うところの星2から1くらいの観光地を巡ってみた。結構楽しかったのでここに纏める。現地で困ったことがあった時、日本人のブログに何度か助けられた。私の記事も誰かの助けになれば幸いである。
1. ドナウ川沿いを目的もなく歩く

元から観光する気満々で準備していたわけではないので、現地での一つ目の用事を済ませたあと、どこに行くべきか思いつかなかったので、とりあえず ウィーン地下鉄U1の Donauinsel 駅で降りて、かの有名なドナウ川沿いを歩いてみることにした。ウィーンに来た目的はこの次の駅 Vienna International Center で開催されていた国際会議に出席することだったので、会議に行くたびに車窓からドナウ川が見えていたのだが、実際に駅に降りたのは今回が初めてである。Donauinselというのはドナウ島という意味で、ドナウ川の中に作られた細長い人工島をそう呼んでいるらしい。

いざ来てみた感想としては、ドナウ川は利根川とさして変わらないただの川である。しかしながら、わざわざ日本から十数時間かけて来た観光地で時間に縛られることなくぼーっとただの川沿いを散歩するというのは時間を贅沢に使っているようで気持ちが良い。出張ついでの観光でないと経験できないだろう。しばらく歩いていたら子供たち専用のちょっと大きめの屋外プールがあった。小学生たちが水浴びをしていたが、Asian Hentaiと思われるのが嫌だったので、そそくさと駆け抜けた。ちなみに2025年のウィーンは6月なのに30℃を余裕で超えていて、かなり暑かった。


橋があったので渡っていると、平日の昼間だというのに水着を着た若めの成人男性二人が橋の中腹から川に飛び降りて遊んでいた。高さはだいたい10 mくらいだったような気がする。仲間に入りたかったけど水着が無かったのでやめた。
2. ウィーン大学で留学生のふりをする

出張の三日目くらいに、ウィーン出張と関係なく、ちょうどその週にやらなければならないタスクがあったので、作業に向いている場所を探していた。カフェは高いし、スターバックスとかじゃなければ日本と違って勉強、仕事をがっつりできるような雰囲気でもないのでどうしようかなと思っていたら、地球の歩き方でウィーン大学が紹介されていて、ここならば wifi (eduroam)も使えるし良いなと思って行ってみた。

ウィーン大学は地下鉄U2 Schottentor 駅から歩いて直ぐなのだが、ウィーンはそこら中に伝統的な巨大建造物があるのでいったいどれが大学なのかわからない。どうにかGoogle mapに助けられて辿り着いた。丁度お昼時だったので、ウィーン大学の食堂 (向こうではmensaメンザと呼ぶらしい) にでも行ってみようと思ったのだが全然見当たらない。ウィーン大学のメンザはどうやら違うキャンパスにあることがわかった。といっても、ウィーン大学の本部キャンパス(?)からメンザのあるキャンパスまでは同志社大学の今出川キャンパスから新町キャンパスまでの距離ぐらいなので、5分くらいでついて、チキンライス(?)とサラダを食べた。なんとこれで10ユーロ、1500円である。日々、東大生協食堂への批判をX上で声高に叫ぶのが趣味の私だが、ウィーン大学食堂の質に比べれば、東大はよっぽどマシであった。別にまずくはないのだが、いかんせん質、量に対して値段が高すぎる。かといってこれより安くておなか一杯になる食べ物はケバブ以外に選択肢がないのだが...

ランチを食べた後は、ウィーン大学内をちょっとだけ散歩して、中庭にちょうど空いてるベンチがあったので、そこに陣取ってpc作業をしていた。eduroamは勿論つながった。気温は33℃くらいだったと記憶しているが、やはり日本と違って湿度が低いので、日陰に入ると、風が吹くだけでかなり涼しい。とても気持ちの良い気分で3時間くらいパワポを作っていた。多分溶け込めていたと思う。
ウィーンの街中や地下鉄などでは、ガチムチの男性や、ほぼ裸みたいな格好をしている女性ばかり見かけるのだが、ウィーン大学の周辺は体感、冴えない感じの男女が多かった。まるで河原町と百万遍、或いは鴨川デルタの西側と東側の違いを見ているようで、京都大学で学生時代を過ごした身として、ウィーン大学に非常に親近感を憶えた。
3. 国連ウィーン事務所見学

浅学すぎて国連と言えばニューヨークとしか知らなかったのだが、国連は世界に四つの拠点があって、それぞれ、ニューヨーク、ジュネーブ、ウィーン、ナイロビらしい。そのウィーンの拠点というのが、どうやら私が毎日国際学会のために行っていたウィーン国際センターの横にあることを知り、ガイドツアーに参加してみた。ガイドツアーは英語とドイツ語で行われている。昔は日本語ツアーもあったらしいが、今は無い。料金は学生が13.78ユーロ(当時のレートで2325円)、大人が15.90ユーロ。事前にネットで買っておく必要がある(はず、現地で買えるのかはしらない)。私は一応学生なので、学生料金で買ってみた。地球の歩き方には、現地で学割を受けるためには国際学生証が必要と書かれていたが、このウィーン観光で何度か学割を使ってみたものの、そもそもほとんどの場面で学生証の提示を求められなかった。国際学生証は発行に何千円かかかるし、わざわざ
ビビッて発行する必要はないのではないでしょうか。仮に学生証の提示を求められたとしても東大の学生証でもたぶん大丈夫かもしれない(後述)。

U1のVIC駅で降りて、会議場とは反対方向の出口から出ると、強そうな警備員が立っている入り口が見えてくる。左側がStaff, 右側がVisitorと書いてあるので、右側の回転扉を進むと、空港の手荷物検査場みたいなところにつながっている。大人しくリュックなどを検査に出して通過すると、ロビーに出る。ここで案内が無いので混乱するのだが、ロビーに入ってすぐ目の前に見える警備員が座っている場所は受付ではない。既に列ができているので思わず並んでしまいそうになるのだが、左に進んで、UNグッズのレジみたいなところでチェックインをすると、チケットを貰える。このチケットを貰ってから、さっきの警備員が座っているところに行くのが正解である。ここではチケットとパスポートを見せる。特に質問されるようなことはなく、入場用のパスを貰える。その後はベンチに座って待っていると、English tour 始めますよーと案内される。

ツアーは10人一組くらいで、私は一人だったが、あとは中国人家族、韓国人カップル、あとは欧米人が4人くらいだった。ガイドさんはベネズエラの人といっていたかな。所要時間は50分くらいで、一般人でも入れる建物の中(ほとんどが通路)をちょこっとお散歩するだけであり、正直金の割に内容は薄い。ただ、私が参加したときはちょうど何かの国際会議(ウィーンにはIAEAがあるので、恐らく原子力関連の会議?)をやっていたので、5分くらい天覧席みたいなところから見させてもらえた。

満足度はそこまで高くないが、国連の中に入れる機会はそうないので、一度は行ってみてはいいのではないだろうか。
4. ベートーベン博物館

ベートーベンが書いた有名な遺書のことを、ハイリゲンシュタットの遺書と呼ぶのは音楽の教科書かQさまで習ったので知っていたが、そのハイリゲンシュタットがウィーンにあることは今回初めて知った。ハイリゲンシュタットというのはウィーン北部の地名で、ベートーベンがその遺書を書いた建物は現在ベートーベン博物館として、ベートーベンにまつわる展示とともに公開されている。
おそらくベートーベン博物館の存在自体は結構知られているのだと思うが、市内からはちょっと離れたところにあるため、観光ルートには入れにくそうである。そのためか、駅の周りにも博物館にもそんなに人がいなかった。
ベートーベン博物館への行き方は複数あり、路面電車D番でなしゅどるふベートーベンガング(ドイツ語書けない)駅まで行って、Beethovengangという標識にそって小川を進むと、ベートーベンの胸像に辿り着く、そこから何となく住宅街に向かって歩くとベートーベン博物館に辿り着く。博物館と言いつつ見た目は周りの住宅と同じなので見落としてしまうかもしれない。もう一つの行き方は、U4かSバーンでハイリゲンシュタット駅に行き、20分くらい歩くかバスに乗ると博物館に着く。私は行きはハイリゲンシュタット駅から歩き、帰りは胸像を見て小川沿いにそってナシュドルフベートベンガング駅まで歩いた。

ベートーベン博物館に入ると、右側にトイレ、左側に受付がある。受付の人に"Hello, can I have a student ticket?"と聞いたら「学生証ありますか」と日本語で返された。ちょっと恥ずかしかった。日本の方だった。東大の学生証で大丈夫なようだったが、それは受付の方が日本人だったからなのかどうなのかはわからない。
ベートーベン博物館は6つの部屋に展示が分かれていて、大体1時間半くらいあれば全部の展示を見られると思う(各15分)。そんなに長い説明文が書かれているわけではなくて、ビジュアルで楽しめるような展示が多かったし、見るだけではなくて手や耳で楽しむような展示も多かった。平日の昼間だったからなのかもしれないが、人が少なくて落ち着いて楽しめた。

一つ注意点があり、ベートーベン博物館は13時から14時までは昼休憩で閉館している。再入場はできるのでその点は安心してほしいが、タイトなスケジュールを組んでいる場合は気を付けよう。私は12時に入場したため、5,6番目の展示は少し駆け足で見た。
ベートーベン博物館からベートーベンの胸像がある公園、ナシュドルフベートベンガング駅まではだいたい30分くらいの道のりで、都会の喧騒とは離れた住宅街や公園の中を進むので大変気持ちが良い。私は次の予定があったので早歩きで駆け抜けてしまったが、昼時であればサンドウィッチでも買ってピクニックのようなこともできるかもしれない。
5. 国会議事堂見学

前述の通りウィーンは歴史的なでかい建造物だらけであり、どれが何の目的の建物なのか全く区別がつかないのだが、その中に国会議事堂が紛れている。なんと国会議事堂のガイドツアーは無料で開催されているようだったので、参加してみた。予約はネットでできるのだが、かなり人気なのに加え英語ツアーは開催が少なく、1ブロック、20人の枠があるのだが、たいてい埋まっている。私は運よく19/20となっているブロックを見つけたので滑り込んだ。

国会議事堂への行き方はたくさんあるので調べてほしい。正面玄関から入るとUNのようにX線で手荷物を検査される。中に入るとサービスカウンターのような場所に奇麗な女性または屈強な男性が何人か座っていて、近づくとニコッと笑顔で "Hello. may I help you?" みたいなことを言ってくれるので、”I have a reservation for the Engish tour..." みたいなことを言うと名前を聞かれるので答えると、受付証のようなものがもらえる。これ持って右奥のスペースに行くと、なんだかかっこいいヘッドセットを貰える。ガイドの音声はこのヘッドセットを通じて聞こえる。
ガイドの開始時間までの待ち時間は、博物館的な展示がたくさんあるので、それで暇をつぶせる。この国会議事堂はどうやら数年前にリニューアルされたようで、かなり展示が新しい。ナチに支配されていた歴史もあってか、民主主義を前面に押し出している。

ガイドは30人くらいでぞろぞろ進む感じで、日本で言う衆議院と参議院の両方の議会場と、今では儀式のときに年に二回くらいしか使われない王国時代の議会場に実際に入れる。椅子にも座れる。解説も面白い。有意義な1時間であった。

ウィーンは何をするにも(トイレも)金がかかるが、国会議事堂ツアーは無料で楽しめて非常に満足度が高かった。
6. 行けなかったけど行きたかったところ:シュネーベルク山
地球の歩き方の最後のページに、シュネーベルク山という山が紹介されていた。シュネーベルクというのは雪山という意味で(つまりシュネーベルク山は雪山山?)、石灰岩でできているため、積雪が無くても白く見えるらしい。
どうやら登山鉄道そのものが観光名所になっているそうで、サラマンダーカラーでペイントされた可愛らしい車両で頂上まで行けるらしい。頂上でからは往復2時間くらいのハイキングができるらしかった。行くなら午前中に上って、昼間にハイキング、15時ごろに下山というのが現実的だったのだが、予定が合わず断念。ハイキングできそうな靴を履いていなかったというのも理由にある。次回行くことがあったら是非登ってみたい。
7.おわり
以上、ウィーンで暇になった時に何となく行ってみたところのまとめである。次はドイツ語(国会議事堂のガイドは「私たちがしゃべっているのはドイツ語ではなくオーストリア語です^^」と言っていた(笑)そういうところも京都に似ている)を覚えて現地民とコミュニケーションをとってみたい。
【大学院】複数のキャッシュレス決済を用いた大学院生の節約法
1.キャッシュレス決済を用いていない若者は何?
2024年現在、世には数多のキャッスレス決済、即ち現金を用いない決済方法が存在している。キャッシュレス決済の利点は大きく分けて以下の3点である。
- 現金を持ち歩く必要がなくなる(定期的に引き出す必要がない)
- レジにて小銭、紙幣を取り出す手間がなくなる
- 支払額に応じて還元される
これらの利点はどれも大きなものであるというのは、一般的な日常生活を送る人であれば理解してもらえると思う。ということで、以下、おすすめ、というか私が使っているキャッシュレス決済方法を紹介する。
2.セブンイレブンのレジにて脳死で「ペイペイデ!」と言っている若者は何?
私が頻繁に利用するコンビニはローソンだが、いずれにしろ、私の前の若い客が店員に向かってPayPay払いをする旨を表明している光景をよく目にする。そのたびに、私は彼らがなぜそのような不便で還元率の低い決済方法、もう少し付け加えておくと、半濁音の2つも入った幼稚な印象を与える単語を恥ずかしげもなく使えるのかと疑問に思う。
というわけで、まず最初に紹介するのは、三井住友カード(NL)である。散々、マネーリテラシー系インフルエンサーがSNS, YouTubeでこれについて発信しまくっているので、受け売りっぽくなってしまって恥ずかしいが、どう考えても、ファミマ以外の大手コンビニ、つまり、セブンイレブン、ローソン、ミニストップそしてセイコーマートでの決済方法は、三井住友カード(NL)のスマホタッチ決済以外ありえない。なぜなら、最低でも常に7%の還元が見込めるからだ。常に、基本的にどんな商品を買ってもである。最低でも、と書いたように、この還元率は、いくつかの要件を達成することで、最高で20%まで上げることができる。ただし、その要件の中には「SMBCモビットとのお取引」とか「住宅ローンのお取引」とか、後者はまだしも、前者はポイントを得るために金を借りるというポイント中毒者向けのかなりハードルが高いものなので、一般人は比較的達成しやすい「vpassアプリログイン」などをクリアして10%前後まで還元率を上げるのが現実的であろう。
また、特筆しておきたいのが、決済の便利さである。「ペイペイデ!」の人たちは「ペイペイデ!」と言ったあとにペイペイを起動して(順序が逆かもしれないが)、ペイペイの画面を見せるために手首を腕に平行または垂直に回転させて見せる必要がある。そして決済終了後に「ペイペイ!」という滑稽な音を後ろの客または店員または店内にいる人たちに聞かせる必要がある。それに対して、スマホタッチ決済は「VISAで!」「クレジットで!」と言って、決済端末にかざせばよい。決済音も「ピー」だけである。たいていの場合、初期設定ではロック解除しなくても決済できるようになっている(そんなことはいたるところに書いてある)。わざわざ解除して決済している国語弱者には優しく教えてあげよう。2024年半ばにGoogle Walletの仕様変更が行われて、必ずロック解除をしないとタッチ決済できなくなった。めんどくさいけどスマホ落としたら終わりなので仕方ないか?Apple Payは知りません。
また、この高還元率キャンペーンは、コンビニだけでなく、マクドナルド、サイゼリヤ、その他飲食チェーン店なども対象である。正直私はコンビニ以外の対象店舗にほとんど行かないが(特にすき家なんかに行く意味が分からない、松屋か吉野家に行けよ)、それらの店舗に行く人は作って絶対に損しないだろう。
3.恥を忍んでLINE Payを使え!(※2024年11月30日まで)
この記事を書き始めたのは2024年の4月ごろだったと思うのだが、めんどくさくなってしばらく執筆を中断している間に、本項で紹介しようと思っていたサービスの終了が予告された。笑えない。とりあえず紹介しよう。
前項でPayPayを散々批判したわけだが、なんとわたしはLINEPayのヘビーユーザーである(※2024年11月30日まで)。つまり、LINEPayはQRコードを読み取るタイプの PayPay との互換があるので、実のところ、私も恥を忍んで ペイペイデ! としばしば言っているのである。LINEPay支払いに対応しているところでは「QRで」とか「バーコードで」とか言っているが。
なぜLINEPayなどという全然流行っていない決済方法を用いているのかと言うと、LINEPayに三井住友カードを紐づけて決済をすると還元率が驚異の3パーセントになるという神サービスを三井住友カードが行っているからである(※2024年11月30日まで)(学生ポイント|クレジットカードの三井住友VISAカード)。LINEポイントが還元されても仕方ないよ。と思った方もいるかもしれないが、そうではない。なんと3パーセント分Vポイントが返ってくるのである。私はこのサービスに2023年の初頭に気付き、今まででLINEPayのみで100万くらい使ったので、 累計で3万ポイント超のvポイントをゲットした。ウハウハである。
ただし、ご存じの方もいるかもしれないが、せっかくメッセージアプリと紐づいているのに親会社の合併でPayPayに完全にお株を奪われたLINEPayは、2025年にサービスを終了するのである。それに先立って、このサービスの2024年11月30日付での終了が発表された。あな悲しき。
だが、まだサービス修了まで10日間残されている(執筆現在:2024年11月19日)。今からでも遅くない。例えば、
- ビックカメラのオンラインショップで家電を買う
- 年金を払う
などは高額であるし、今からでも十分恩恵を受けられるだろう。実は、納税もLINEPayでできたのだが、2024年11月末で終了してしまうので、もうその恩恵は受けられない。つまり、昨年度まではこのサービスを知っている学生納税者、特に給与をもらっている大学院生はウハウハだった。知らぬが仏であったかもしれない。
4. LINEPay終了後はどうする?
学生限定の超高還元サービスは11月末で終了してしまうことは前項で紹介した。サービス終了は悲しいが、正直、もうあの億劫なQRコード決済をしなくていいと思うと、若干の喜びを感じるのが本音である。12月以降はもうクレジットカード以外は使うつもりはない。
では、具体的にどのカードを使うのか?それは、三井住友カード ゴールド(NL)である。「ちょっと待ってくれ、さっきお前は三井住友カード(NL)と言っていたじゃないか、いつの間にゴールドを手に入れたんだ 」と、こんな記事を頭からちゃんと読んでいる人はそう思うかもしれない。お答えしよう。この記事の執筆を中断している合間である。第2項を書き終えた時点では三井住友カード ゴールド(NL)ではなく、三井住友カード(NL)を持っていたのだが、執筆をサボっている間に、年間100万円決済を達成して、ゴールドカードの招待が来たのでアップグレードした。年会費は無料である。
大学院生のくせに年間100万円決済できた理由は、大学院生だからである。大学院生、少なくとも私の分野の大学院生は出張が死ぬほど多い。 そして少なくとも私の大学の精算システムでは、旅費は最初個人が立替払を行うので、そこで決済額がかなり稼げるのだ。税金をvポイントに変えているような気もしなくもないが、これ以外に方法はないのである。同年代の勤労社会人に比べ収入はかなり少ないのでこれくらいは許してほしい。
ゴールドになると何が良いかというと、還元率が0.5%から1.5%になる。正確には、基本還元率は0.5%で一緒だが、年間100万円決済すれば、10000ポイント貰えるので、実質的に還元率が1.5%になるというわけだ。そもそもゴールドカードの招待を得るためにノーマルカードで100万円決済しているのだから、ゴールドカードで100万円決済するのは容易いだろう。尚、私はゴールドカード発行後から怒涛の出張が入り、半年で100万円決済を達成しそうな見込みである。
ただし、100万円決済を達成した後は、たとえ200万円決済したとしてもまた10000ポイント貰えるわけではないし、10000ポイントも年に一回もらえるだけなので、私が今月100万円決済を達成しようと、10000ポイントを貰えるのは来年の6月ごろである。そのため、三井住友カードゴールド (NL)で100万円決済を行った後は、Oliveゴールドで同じく100万円決済を行おうかな、と考えている。今後半年も出張がかなりありそうだからである。Oliveゴールドはカードにキャッシュカードの機能がついているだけで、基本的には三井住友カードゴールド(NL)と同じで、つまり、年間200万円決済する場合は、100万円ずつ三井住友カードゴールド(NL)とOliveゴールドで決済することで、還元率が1.5%になるということだ。
5.仮まとめ
2024年11月19日現在でいったん執筆を完了してこの記事を公開しようと思う。LINEPayの学生ポイントサービスの終了が近づいているからである。結局三井住友カードのことしか書かなかったが、他にも紹介したい決済方法があるので、いつか紹介したいと思うが、基本的には三井住友カードのサブとして持っておくものであるから、めんどくさいことを考えたくない人は、黙って三井住友カードを使い続けるのが一番いいと思う。
中学校の時の野球部顧問への憎しみを原動力に変える話①
【国総】二次試験面接不合格者が語る国家公務員総合職「教養区分」一次試験合格の方法
今年も国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」(以下、教養区分)の季節がやってきました。例年、倍率15倍くらいの高倍率で、マーク型の一次試験は「ガチャ」とも言われているそうです。私も昨年度この教養区分を受験し、無事(一次)合格をいただき、あとは2倍に届かないくらいの低倍率の二次試験を勝ち抜けば、国家公務員総合職になる資格を得られるはずだったのですが、面接試験で「野球部時代、する意味が分からなかったので自分だけ坊主にしていなかった」みたいなことをむしろアピールポイントだと思って話していたら、国家の犬には向いてないと判断されたそうで、A~Eの5段階評価(Eが一番下で問答無用で不合格になる)でE評価を賜り不合格になりました。
どうやら、二次試験の適正は全くなかったのですが、一次試験は1か月ちょっと勉強したら軽く合格できたので、どのようにして勉強したかを、未来の受験者の参考にしてもらうために共有します。
1.初期状態
こういう勉強法の類は、受験勉強含め、この世に氾濫していますが、その人がもともとどの程度できたかが書いてないと、自分の場合に生かそうとしても合わない場合が多いんじゃないでしょうか。そこで、私の勉強を始める前の状態を書いておきます。
公務員試験に影響してくる要素はこのぐらいだと思います。ここから自分の要素を足し引きして、以下を読んでもらえばいいと思います。
2.どうやって勉強を進めたか(スケジュール)
半年前
最初の文章で1か月ちょいの勉強で(一次)合格した、と書きましたが、実のところ、半年くらい前に行動は起こしており、加点(下図)があるためTOEICを受験しました。

(人事院「国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)『教養区分』受験案内より)
上図のとおり、25点加点のなかでTOEIC730点がずば抜けて簡単です。また、TOEICはリスニングとリーディングしかないのに*1、スピーキングとライティングもあるTOEFLと同じ扱いなのが意味不明です。人事院は何を考えているのでしょうか。そもそも、TOEICの点数なんぞで英語力が評価される日本社会全体が異常だと思います。人事院が率先して変えていけばいいのに。
いろいろ言いたいことはありますが、ここは人事院の意欲ある(?)受験者へのサービスだと考えて、TOEIC730点以上を軽く取っておきましょう。私はもともとセンター英語は10分くらい時間が余ってほぼ満点の英語力(リーディング力)を持っていたので、英語がもともと不得意の人は参考にならないかもしれませんが、東進ブックスから出てる、安河内哲也の「レベル別問題集 860点突破」を20日くらいかけて一通りやったら、860点突き抜けて910点くらいとってしまいました。主としてリスニング力の強化のために勉強しており、リーディングについては大学受験レベルの力があればほぼ対策はいらないと思います。
TOEIC L&Rテスト レベル別問題集 860点突破 (東進ブックス レベル別問題集) | Craig Brantley, 安河内 哲也 |本 | 通販 | Amazon
また、大学受験レベルの英単語力がない人については知りませんが、巷にあるTOEICの単語帳(?)のようなものをやる意味は、少なくとも、まともな大学入試で英語の点数をある程度とれた人間なら全くないと思います。時間の無駄です。単語力を上げたいと思っている人でも、へんなみためのTOEIC用の単語帳みたいなものよりは、普通の大学受験用か学術英語用の単語帳でもやったほうがいいんじゃないですかね。ちなみに私のおすすめは問題演習で出てきた知らない単語を覚える、です。
こうして、半年くらい前に25点は確保しておくと後々ちょっと気が楽になります。25点の加点はかなり大きいです。
夏休み中~本番
その後、8月の半ばまではほぼ何もしていませんでした。たしか、お盆が明けたころから、Twitterで公務員試験を応援するタイプの学生団体が対策の情報を共有し始めたので、私も危機感を覚え、教養試験の過去問題集(国家総合職 教養試験 過去問500 2023年度 (公務員試験 合格の500シリーズ1) | 資格試験研究会編 |本 | 通販 | Amazon)を買いました。
一応説明しておきますが、例年秋に行われる「教養区分」では、一次試験に「総合論文試験」「基礎能力試験(Ⅰ・Ⅱ)」の計三つの試験が課され、基礎能力試験の点数のみが一次試験の突破にかかわります(総合論文は一次試験でやるくせに最終合格にしか絡んでこない)。
だから、教養区分を受ける人は、基礎能力試験の過去問が欲しいのですが、残念ながらそれは一般には出回っていない*2ので、人事院にいくらかで請求して何年分かの過去問を貰うか、春に行われるほうの公務員試験の教養試験(教養区分の基礎能力試験と問題数は異なるが内容はほぼ同じ)の過去問題集を活用するしかないのです。
そのような事情もあって、私は春の試験の教養試験の問題集を活用しました。ですが、本番の試験一か月前で過去問は二十年分くらいあって、全部は解けるはずがないので、一部の科目に絞って解くことにしました。解いた科目は以下。
- 数的処理
- 資料解釈
- 理科(物理・地学)
- 社会(地理・思想)
数的処理は対策なしでは本番で解くことは不可能なので解きました。資料解釈はかなり慣れが必要と感じたので解きました。理科は受験生の時の選択科目だから、社会は上に述べた公務員試験を応援するタイプの学生団体の記事に、地理と思想(倫理)は簡単だと書かれていたので解きました。
上の四つのうち、地理と思想だけは過去問を解く前に参考書と高校時代の教科書(倫理)で勉強しました。
数的処理や資料解釈も巷には参考書がたくさんあると思いますが、簡単すぎるので*3、当たって砕けろで、本番の難しい問題を頭をフル回転させて頑張って解いたほうが力がつくと思います。また、教養区分の数的処理は春に比べて難しいなんて話も聞きますが、私はそのようには感じなかったです。
理科は受験生の時の記憶があったら解きましょう、忘れているのなら今更勉強しても無駄です。
その他の科目(英語、現代文)などは解く意味はあまり感じられませんでした。英語はTOEICのスキルがあればほぼ間違えることはないし、現代文については義務教育、大学受験でさんざん文章を読まされていたはずの大学三回生がいまさら読解力を上げようとしたって無理だと思うので、本番での自分の日本語力を信じるしかありません。
一ヶ月あれば、上の科目をそれぞれ一周解いたらよほど暇な人でない限りちょうど試験本番になっていると思います。解ききってしまったら、別の科目を解くのではなくもう一度数的を解いたほうがいいでしょう。
3.本番の戦略
さて、こうして当日を迎えるわけですが、ここまで勉強していても、戦略もなしに試験に臨んでは努力が水の泡です。教養区分はとんでもなく時間が足りないのです。
当日の午前中にある論文試験は4時間で、2つの文章を作成しますが、これについては普通に書けばちょうど2時間ずつで時間が足りなくなるようなことはないと思います。
午後一発目にある基礎能力試験I部がかなりシビアです。試験時間は2時間で、問題数は全24問なので、1問あたり五分で解かなければなりません。24問の内訳は、現代文3問、英語5問、数的処理14問(判断推理6問、数的推理8問)*4、資料解釈2問です。
現代文や英語はA4の3分の2くらいの長さの文章なので、簡単な文章であれば3分もあればすぐに選択肢を選べると思いますが、ちょっと難解な文章だと5分オーバーしてしまうかもしれません。
数的処理は、数学っぽいほう(数的推理)は割に簡単に解ける問題も多いと思いますが、パズルっぽいほう(判断推理)は6問中最低でも1問はこんなん解けるかいな、という問題があります。
資料解釈はグラフの読み取りで、死ぬ気で筆算すれば答えは出ますが、そんなことをしたら余裕で5分以上はかかるので、如何に概算と、選択肢から逆算して最短経路で計算を行うかが重要です。コツを掴めば簡単。
過去問を解いていた時点でこの傾向は掴めていたので、試験を受ける前から以下のような順番で解こうと決めていました。
現代文→英語→資料解釈→数的推理(数学っぽい方)→判断推理(パズルっぽい方)
この順番にした理由は、単純に得点し易い順です。散々過去問を解いて、判断推理については、絶対に自分では解けない問題もあるわけで、それならば、最後の残った時間で、解けそうな問題を選んで解いたほうがいいだろうというふうに考えました。
基礎能力試験Ⅱ部(知識分野)は、試験時間は1時間半で、問題数は30問ですが、全問知識問題なので、めちゃくちゃ時間が余ります。すなわち、最初の40分くらいですべてマークし終えてしまい、あとは一度も勉強せず適当にマークをした問題について知らない単語の意味を推測してやっぱりこっちかな、と選択肢をちょこまか変える不毛な時間が流れます(変えた選択肢もどうせ合ってない)。こっちについては対策もクソもないでしょう。
4.結果
本番を終えたあとの手応えはそこそこで、帰りに梅田で何かを食べて帰りました。
翌日、人事院ホームページに解答が掲載され、自己採点をしてみたところ、以下の点数でした(後々開示を見ても合ってました)。
- 基礎能力試験Ⅰ部・・・20/24
- 基礎能力試験Ⅱ部・・・17/30
合格ラインは年によって異なるし、標準偏差を計算して点数をだしたりするのでたいへんややこしいのですが、どうやら過去数年の合格ラインは突破できているようでした。たしか、計算すると、基礎能力試験Ⅰ部の1問が、基礎能力Ⅱ部の2問分に相当するというような話なので、Ⅰ部でこれだけ取れていれば全く問題はなかったです。
Ⅰ部の正誤の内訳は、現代文と英語と資料解釈は全部正解で、数的処理で4問落としました。
作文の点数は忘れましたが(開示のPDF保存し忘れた)、平均点くらいでした。
5.二次試験
さて、自己採点がこんなに良い点数であったので、二次試験に向けて対策をしなくてはならなくなってしまいました。すでに述べているように、私は二次試験で不合格となったので、信用ならないかもしれませんが、一応何をしたか述べておきます。
二次試験は企画提案試験(プレゼン)と政策課題討議試験(グループディスカッション)と人物試験(面接)に分かれています。
- 企画提案試験
企画提案試験は、試験当日に、資料を何個か与えられて、それをもとに役人の立場からどういう政策を取れるか、という論文を1時間半で作成し、それを試験官の前で発表して質疑応答を受けるという試験でした。
当日に資料は何個か渡されますが、一次試験の合格発表のときに、企画提案試験での出題内容に関連のある省庁発行の文書が指定される(〇〇白書など)ので*5、それに目を通しておくといいと思いますが、おそらく当日にその内容を思い出すことはないです。すなわち見なくてもOK。
実際のプレゼンテーションですが、弁論部みたいな団体に所属していない限り、みんなできないと思います。私は京僚会という関西の国家公務員志望者を支援する団体が企画していた対策会に一度参加しましたが、もちろん良い指導をしていただいたのですが、当日にその成果が発揮できたとは思いませんでした。される質問の内容が「予算はどこから出すの?」など、結構リアリスティックなことで、官僚でなはい自分は、実際の現場がどうなっているかなんてわかりようがないので、こんなもの答えられるわけがないと思いました。最後は「ご指摘のとおりだと思います」を連呼して終了したのを覚えています。でも評価はちょうど真ん中のCでした。多分ほとんどC評価でしょう。
- 政策課題討議試験
これは、俗にいう「グループディスカッション」と呼ばれるものですが、一般企業のしょうもないインターンの選考などで行われているものとはちょっと違っていて、これまた事前に資料を渡されて、白紙に20分程度で資料を作成してそのご6人一組になってディスカッションをするという内容でした。民間企業の就活をしている友人に「え!官僚もGDあるんだ!」みたいなことを言われましたが、そんな「ぢーでぃー」よりはもうちょっと格式張ったものだと勝手に思っております。
ですが、この試験も、~について討論せよ、と言われるわけですが、渡される資料から得られる情報が少なすぎて、タラレバで話すほかなく、一応、「グループ内で意見がまとまったら早めに切り上げても大丈夫です」という指示があるのですが、こんな少ない情報量で意見がまとまっては、逆に国家公務員としてどうなの!?というような感じでした。
この政策課題討議試験は、二次試験の最後にあるので、試験が終わったあとは解散になるのですが、帰りはグループのメンバーと話しながら帰れるのでとても楽しかったです。唯一そこはいいなと思いました。また、私のグループは6人中5人が京大生だったのが発覚して面白かったです。他のみなさんも元気にしていますか...(連絡先等だれとも交換していない)
評価はC評価でした。あまり喋れなかったけど。
- 人物試験
「お前はこれで最低評価をもらって落ちたんだからこれについて書くなよ」と言われそうですが、教養区分の次の春の数学・物理学・地球科学区分で見事人物試験でB判定をもらい、合格しているので、何がだめだったかがわかるから、これから書く内容はめちゃくちゃためになりますよ。
人物試験は面接カードという、学生時代に行ったこと、とか自分のどのような性質が公務員に向いていると思うか、みたいな内容を自由に記述するカードを事前に記入し、当日に提出して、それをもとに面接を行います。試験官はまじで面接カードだけから質問してくるので、適当なことを迂闊に書いてしまうと、喋れなくて詰みます。気をつけてください。
教養区分のときと、数学・物理学・地球科学区分のときで何が違っていたかというと、前者では自分の思想を全面に出していって、「ありのままの私を評価して~」ぐらいの気持ちで試験に望んだのですが、後者では「私の中身をのぞかないで~」という気持ちで、つまり、自分をめちゃくちゃ取り繕っていい子ちゃんになった気持ちで試験に臨みました。
官僚は自分の意見を出してはいけないのです。犬にならなければなりません。そのことに気づき、二回目の面接では高評価をもらうことができました。
まあ、普通の人間が普通に受け答えしてたらC評価はつくと思います。私は諸々の事情で尖っているところがあるので。そこが露呈してしまってアウトだったのだと思います。
ちなみに、二次試験は、もしも人物試験で下から二番目のD評価以上が付けばTOEIC25点の加点込みで受かっていました。だから、全部変に狙いにいかないで、普通の人間として受け答えすれば、二次試験の心配はいらないと思います。
6.まとめ
以上から言えることは、
- TOEIC730点以上を確保する。
- 基礎能力試験Ⅰ部での高得点を狙う(Ⅱ部は正直どうでもいい、たぶん15点はとれる)
- プレゼンとディスカッションは、普通に話せればOK、みんなできないから。
- 面接では国家の犬になる気概をみせること
これらができれば、教養区分合格は容易いということです。
大学三回生のうちに、教養区分に合格して、あとはのんびり民間就活をするなどするのが、理想ですね。がんばってください。
USJは西のディズニーリゾートではない
先日、久しぶりにUSJを訪れる機会があった。千葉県出身者の性からか、どうしても東京ディズニーリゾート(以下、ディズニーリゾートまたはTDR)と比較してしまうわけだが、以前訪れた時と同様に、やはり私の結論は「USJがディズニーリゾートを超えることはできない」だった。この「超える」は入園料のこと*1ではなくて、パーク全体としての完成度についてである。
以下、なぜ私がそう考えるに至ったのかを述べる。
①USJの評価すべき点
私はこれからUSJのダメな点を指摘していきたいわけだが、勿論たくさんの入場者がある以上、多少はいい点があるので、そのいくつかを挙げる。
1. 大規模アトラクションの質
USJには、長蛇の列ができそうな大型のアトラクションがいくつかあるが、そのうち、「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」、「フライング・ダイナソー」、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」、「ジュラシックパーク・ザ・ライド(今回は休止中だったが)」の四つに関しては、乗ってる間については、大変満足度が高いと感じた。TDRにあるそれらと、アトラクション装置が人間に与える影響に関しては遜色ない、またはそれ以上だと思った。それぞれについての感想は割愛するが、ジュラシックパーク・ザ・ライドは開園当初からあるため、だいぶ老朽化しており、リニューアルしないのかな、と3年前に乗車した際に感じた*2。
2. 駅からの近さ
ユニバーサルシティ駅を降りてすぐ入口というのは大変に近い。その点は評価できると感じた。ただし、TDRもUSJに比べて入口が駅から遠いというわけではない。
3.ユニバーサルシティの店
USJの手前にある商店街、ユニバーサルシティには多くの店、特に飲食店があり、帰りに食べていける(ように見えるが、実際のところ閉園直後は混雑しすぎで行けたものではないところには目を瞑ってあげよう)。
②スパイダーマンとミニオンとマリオカートが一流アトラクション扱いされているが、そこまで楽しいものではない
ここについては大きな批判をもらうと思うが、私が上記のアトラクションに乗って得られた興奮は、TDRにおける「ロジャーラビットのカートゥーン・スピン」、「トイストーリー・マニア」程度であった。TDRにおいて、「スプラッシュマウンテン」より「ロジャーラビット」、「タワーオブテラー」より「トイストーリーマニア」だ、と正直に思う人は少ないだろう(スリルを伴うアトラクションが苦手なので~のような個人的な事情がある場合は別だが)。しかし、USJではそれらが長蛇の列を作っており、その列がさらなる列を呼び、列の長さがアトラクションの面白さの錯覚を生み出し、それが列の長さにつながり、と、負のスパイラルを生み出しているのではないだろうか。十歩譲って「スパイダーマン」は一流アトラクション、「マリオカート」は1.5流だとしよう。しかし、「ミニオンのハチャメチャライド」、彼に関しては、劣化版リニューアル前スターツアーズ*3としか言いようがない。
この楽しく無さの原因は、「スパイダーマン」に関して言えば、やはり映像に頼りすぎというところがあるだろう。スパイダーマンはライド型アトラクションでありながら、基本的にはスクリーンを見てそれに合わせてちょっと座席が動くタイプのアトラクションである。USJ若しくはUS側はこのようなタイプのアトラクションをユニバーサルスタジオらしいアトラクションだと誇ってそうだが、やはり没入感に欠けると思うのだ。客は実際に映画の中に入りたいわけだが、スパイダーマンのようなアトラクションだと、絶対に超えることのできないスクリーンという壁があるわけで、その点で、例えば「ロジャーラビットのカートゥーン・スピン」という、TDLのトゥーンタウンにある訳の分からないアトラクションは、訳の分からないオブジェクトがたくさん目の前に現れるわけで、否応なしにその世界に入り込んでしまうと思うのだ。
といいつつ、私は映像を使ったアトラクションは全く面白くないと思っているわけではなく、例えば上海ディズニーランドの「カリブの海賊-バトル・フォー・ザ・サンクン・トレジャー」などは、真昼間の大海原に浮かぶ船の動く様子や、ジャックとデイヴィの戦っている姿はさすがに実物で表現するのは難しいので、超特大のスクリーンや、オブジェクトに埋め込んだスクリーンにその映像を映しているわけだが、使い方が妙で、精巧に作りこまれたオブジェクトと見事に調和しており、素晴らしいアトラクションだと感じた*4。
つまるところ、スパイダーマンはちょっと映像が多すぎるのかな、と感じたのである。ただ、十歩譲ったら一流アトラクションだと認めることができるので、そこまで面白くないアトラクションだとは思わない。
ミニオンのアトラクションについても、同様のことが言える。円形のスクリーンにゆがんだ映像を映したからって没入感が上がるわけではない。
マリオカートについても、粗い映像が見えるだけで、あれだけ騒がれいてこれ?と思ってしまった。なんならキューラインのほうが面白いと感じた。
③ジョーズが信じられないくらい物足りない
ジョーズは開園当時からあるアトラクションで、TDRにしか行ったことの無かった幼き日から、「ジャングルクルーズみたいなの」があると思っていたのだが、今回初めて行ってみたところ、「ジャングルクルーズのパチモンみたいなの」であったことが分かった。
確かに、ジョーズにはジャングルクルーズにはない、炎が立ち上がる演出などがあるわけだが、如何せん、あまりに短い。船に乗っている時間は、ジャングルクルーズはおよそ9分*5、ジョーズはおよそ4分*6である。
同じようなアトラクションで、時間にして倍の違いがあれば、満足度に有意な差が出るのは言うまでもなかろう。まあ、ジョーズはあくまでビーチ周辺を航行するという設定なので、そこまで広くすることができない気もするが。
④ヨッシーアドベンチャーのようなアトラクションを作ろうとする気が知れない
初めてのスーパーニンテンドーワールドだったため、子供向けっぽいが乗ってみようと思って乗った「ヨッシーアドベンチャー」であったが、小学校低学年ですら満足できないアトラクションなのではないのだろうかと感じた。歩くのよりも遅いスピードで、スーパーマリオシリーズに登場するキャラクターたちのオブジェクトがちょこまか動いているのであるが、もともとニンテンドーワールド内にあるオブジェクトと大差なく、また、ヨッシーの卵を見つけたら手元にあるボタンを押して捕まえるという謎要素も、あまりに影が薄く、本当に5歳児まで専用のアトラクションになっているな、と感じた。
日本を代表する企業の任天堂が誇るマリオのキャラクターを作って大々的に売り出したスーパーニンテンドーワールドの2つあるアトラクションのうち、1つが就学前の子供専用のアトラクションなのである。用地の狭さもあっただろうが、ありきたりなコーヒーカップのようなものでよいから、ショボさを感じるようなアトラクションは作らなければよかったのに、と思った。
TDRにおいては、余った場所に作ったようなアトラクションでも十分楽しめるものになっていることが多い。魅惑のチキルーム(スティッチ登場以前は酷かったみたいな話だが...)や、タートルトーク、フライングカーペットなどは最たる例であろう。
しかし、USJの不思議なところは、こんなアトラクションにも、長蛇の列ができているのである。これについては後程考察する。
⑤スタッフ(クルー)をスベらせて共感性羞恥を感じさせるのがUSJならではの体験なのであろうか
USJの園内を歩いていて、スタッフ(クルー)とすれ違うと、頻繁に話しかけられる。もしも、キャラクターをモチーフにデザインされたカチューシャをつけている場合は、それについて指摘されるのだが、その突っ込みが「可愛いですね」くらいだといいのだが、ウケを狙った突っ込みをして、客、スタッフ双方が黙りこくる時間が流れるのを私は園内で何度も目にし、私はその沈黙の側で共感性羞恥に悶えるのであった。なお、私はカチューシャなどはつけないで怖い顔をしてスタッフに相対するので、そのようなシチュエーションの当事者になることはなかった。
おそらく、USJがスタッフに、客に積極的に話しかけて、非日常感を向上させなさいと教育しているのだろうが、どうも、その話しかけ方が、「関学生、阪大生が楽しい楽しいUSJバイトをしているなかで自分が楽しくなってしまって客に調子に乗って話しかけてる」感を感じさせるレベルの薄っぺらいものになってしまっている。
TDRのスタッフ(キャスト)が、どれだけ客に話しかけていたかは、もうしばらく行っていないので忘れたが、TDRに関するイメージの一つに、「キャストの教育がなっている」というものがあるのは確かである。そのイメージをUSJが解釈して具現化させたのが、大阪人らしからぬ、「スタッフによるスベり芸」なのであった。
まとめ:USJは大阪ルサンチマンランドに改名するべき
USJは、コロナ前は年間入場者数約1500万人で、入場者数で言えば、年間入場者数が両パーク合わせて約3000万人であるTDRに肉薄または比肩している。したがって、入場者数だけで見れば、USJとTDRは遊園地というくくりの中でほぼ同等の格と言えるだろう。しかし、ここまで述べてきたように、USJは細かく見れば見るほどTDRに比べて劣る点が目立つ。つまり、両パークで得られるサービスの質には圧倒的な差があるのにもかかわらず、入場者はほぼ同等なのである。
その理由は、端的には、地理的要因と言えるだろう。関東と関西の人口比は、国勢調査によるとだいたい2:1程度であった。*7関西と関東で「大規模テーマパークに行きたい」と思う人が同じ割合で発生すると考えれば、TDRとUSJの入場者数の比が上記のようになるのは納得できる。
しかし、「大規模テーマパークに行きたい」と書いたが、実際のところ、関西人も思っているのは、「TDRに行きたい」なのではなかろうか。つまり、関西人の「TDRに行きたい」という気持ちは、地理的要因から「大規模テーマパークに行きたい」にすり替えられ、それがまた、USJがTDRと質的にも肩を並べるものだと錯覚するに至らせる原因になっているのではないのであろうか。
私がそう考えたのは、先にも書いたが、ヨッシーアイランドに長蛇の列を作る人々と、その中にいたコスプレをした集団を見たときであった。ヨッシーアイランドは、前述の通り、大人が10分以上並ぶのが馬鹿らしくなるレベルのアトラクションであったが、私が訪れた日にはおよそ40分程度の列ができていた。私は初めてスーパーニンテンドーワールドに訪れたため、一度はすべてのアトラクションに乗ってみようと思って、事前情報無しに乗ったわけだが、その中で見かけた、きっと大阪府内の大学生たちであろう、ミニオンやその他ユニバーサル映画の登場キャラクターのコスプレをした人々は、きっとUSJが格安で売り叩いている年パスやらを持っている、また、持っていないにしろ、何度かUSJに訪れたことのあるものが多かったと想像され、そんな連中が、ガキでも楽しめるか微妙なアトラクションになぜか恥ずかしげもなく並んでいるのである。彼らはどういう気持でこのアトラクションに乗ったのか想像してみたが、どう考えても、USJの質、量的アトラクション不足に目を瞑って、ヨッシーアドベンチャーでも十分楽しむために敢えて、アトラクションに対して自分の求めるノルマを低く設定しているとしか考えられなかった。
なぜ、彼らはUSJに対して客側がサービスに譲歩するようなことをするのだろうか。私は以下の仮説を考えた。
関西になくて関東にしかないものの最たる例として挙げられるのは、TDRと霞ヶ関であろう。何なら、関西人はこれ以外は全部持っていると思っているかもしれない。だが、TDRがない、というのは、ひらかたパーク、ネスタリゾート神戸だけでは絶対に挽回することのできない決定的な関西のウィークポイントであった。そこに2001年ついに誕生したのが、USJであった。最初、関西人は歓喜したが、蓋を開けてみると少なすぎるアトラクション数、拭えないディズニーのパチモン感に唖然とし、一度は見捨てた。しかし、2010年頃、ゴールドマンサックスが介入するなどして復活を遂げようとするUSJに、関西人の人情がはたらいて、なんとかUSJを西のディズニーリゾートにしたい、すなわち「わしらもディズニーランド持ってるで!」的気持ちを持とうという機運が高まったのではなかろうか。それに呼応するように、フォービドゥン・ジャーニー、フライングダイナソーなどの、質的にも満足させるようなアトラクションが(2つだけだが)用意されたことも相まって、関西人は、完全に関東と並んだと錯覚したのである。
一度確立してしまった、多くの人間(関西人)の間で共有されてしまった概念をもう一度覆すことは難しい。まして、関西人にとって痛いところである「TDRがない」というコンプレックスを解消してくれた「USJはTDRと並ぶような存在である」という考え方を関西人が払拭できるはずがない。関西人はいくらUSJの本当の姿が、いつまでたってもTDRのパチモンであることがわかっても、ヒルナンデスとともに、いつまでもUSJを誇りに思い続けるのである。
この一連の関西人およびUSJの行動の理由は、「関東およびTDRへのルサンチマン」という言葉で説明できる。すなわち、USJはルサンチマンによって成り立っている、または、ルサンチマンをテーマにした、テーマパークなのである。
USJにスタジオ感は「バックドラフト」以外で感じられないし、大阪ルサンチマンランドに改名するのが、現USJをもっとも的確に表す名前であると、私は考える。
追記:私が最も好きなUSJのアトラクション
は、ウォーターワールドである。最後飛行機飛んでくるの面白い。
*1:2022年3月9日現在、いずれも変動価格制を導入しているが、大人料金が、USJが最高8900円なのに対し、TDRは9400円である。私がよく行った小学生時代は大人料金6000円程度であったのが懐かしい。また、これにはUSJが息を吹き返した2011年ごろから徐々に入園料を引き上げて、それに追随する形でTDRが入園料を引き上げて、しまいにはTDRがUSJを追い抜いてしまったという経緯がある。
*2:なお、ハリウッドのユニバーサル・スタジオには、映画「ジュラシックワールド」をモチーフにしたジュラシック・ワールド・ザ・ライドがある。実際に乗っている動画↓
[NEW] JURASSIC WORLD The Ride! New INDOMINUS REX! | Universal Studios Hollywood 2021! - YouTube
*3:TDLのアトラクション、スターツアーズは2013年にリニューアルしている。その前はC-3POやR2-D2の存在しない、謎のロボットが運転する宇宙船に乗るアトラクションだった。なお、私はスターウォーズを見たことはない。
*4:なお、私は実際に上海ディズニーランドに行ったわけではない。
[4K] Immersive Pirates Ride at Shanghai Disneyland - Amazing Ride Technology - YouTube
また、フロリダのディズニーに最近できたらしいスターウォーズのアトラクションもかなりヤバい。
[4K] Immersive Pirates Ride at Shanghai Disneyland - Amazing Ride Technology - YouTube
*6:🔴USJ ジョーズ / JAWS Ride at Osaka Universal Studios Japan - YouTube
作文で気象大学校に落ちた話 後編
前回からおそらく1年10か月ほど更新が滞っていましたが、その理由を端的に言うとさほど面白くもない話を続きものにしてしまったためにあまり書く気が起きなかったからです。
前回の記事が読みたい人は(私は読みたくないです)読んでください。
読むのがめんどくさい人のための要約
数物英だけで受けられるのと、校舎が母校の真横にあったために、何となく気象大学校を受験することにして、一次試験(2018年10月)に間に合うように物理の勉強をとりあえず一通り終わらせ(公立高校だったため、まともに物理を始めたのが高3の夏休みからだった)、筆記試験はそこそこ出来が良く、最後にてっきり文章力チェックだと思っていた作文試験「災害が起こった時に何をしますか」に対し、「周りを見捨てて我先に逃げる」のが最も命を守るうえで正しいと、理路整然と述べて、裏まで使って800文字も書いたのだから大丈夫と安心しながら受験会場を後にした私であった。
つづき
確か一次試験の合格発表の日は学校があり、しかも発表の9時ちょうどは情報の授業だったため、授業中に隣のN君と一緒に、学校のパソコンで合格発表のページを閲覧し自分の受験番号があることを確認した。
「うわ、なんかある」
出来が悪いとも思っていなかったが、数学の記述式はおそらく一問も完答していなかったので、一次合格は怪しいかなと思っていたのだが、なぜか合格していた。喜んだのか喜んでいないのかは記憶が定かではない。
一次試験合格者には二次試験が待っており、それは12月にあった。内容は、人物検査、身体検査、作文検査で、作文はすでに一次試験の日に書いたもののことだったが、合否に関わるのは二次試験に進んでからであった。
つまり、気象大学校二次試験についてはもう勉強しなくていいのである。たまたまテスト期間にかぶっていたので、「気象大学校二次試験のため公欠」というなかなかに格好いい公欠ができることに喜びを感じながら、12月までは主としてセンター、国立二次に向けて物理を勉強していた。
そして、気象大学校二次試験本番は、記憶は少ないのだが、一次試験でも自分の右斜め前にいた、多動性の受験生がいて少し嫌になった記憶はある。また、気象庁の旧庁舎で行ったのも覚えている。
身体検査では、恐らく受験生の中で唯一の運動経験者(他は鉄道と音ゲーにしか興味のなさそうなやつらばかりだった)である私は最も早く身体検査を終了した。血圧か何かで精密検査をさせられていた肥満受験生が印象的だった。
人物検査は、恐らく人事院と気象大学校の人たちとの3対1の面接で、真ん中のおじいさんがとてもやさしかったため、終始和やかで、途中「得意科目に物理って書いてないけど大丈夫?」などと突っ込まれた(物理初めて数か月なのだから、無理に決まっている)が、なんとかうまくできたと感じた。
またしても莞爾として受験会場を後にした。確かその日は駿台御茶ノ水校で「理系の地学」という冬期講座があったので、それに向かった。
結果はセンターの数日前に発表であった。
筆記試験はクリア、身体検査も人物検査もほどほどにOKで、もう落ちる未来が見えていなく、あとは席次だけが気になっていたが、勿論、あるいは、案の定私は落ちていた!
原因は勿論作文である。
ご覧あれ。

他の点数も開示されていたが、そこの部分の画像は見当たらなかった。たしか、一次試験の筆記は、英語が9割、数学が7割、物理が5割くらいだった。
センターの数日前に絶対に受かると思っていた大学校に滑ることの儚さよ!
私は少し悔しかったが、まあ自分が正しいと思っていたことが公務員には認められなかっただけのことなので、いいやと思ってあまり気にしなかった(が、3年後にまたしても公務員試験に人物試験で落ちた今となっては、気にするべきだったのかもしれないと思っている)。
これは、神のお告げだったん・・・京都大学に行きなさいという、神のお告げ・・・
京都大学にすでに受かっていたならばまだしも、受かる前にお告げを受けるというのもおかしな話であるが、結局わたしは、その2か月後に京都大学理学部に合格するのであった。
保護者の家庭教育での怠慢が、子供をサンタ信者にしてしまうのではないかという話
ホームアローンを観ていたら、久しぶりに書いてみたいという気持ちになった故、書き殴る。体裁はしっかりしているかもしれないが、ほぼ推敲もしていないので、まとまりがないことについては了承していただきたい。
プロローグ
「サンタいつまで居ると思っていた?」ということについての会話は、仲良くなって半年くらい経った友人たちの間で、大体最近の出来事についての話題が尽きた際に交わされている会話だと思うが、私は今までこの手の話についていけたことが無い。なぜならば私は、そもそも、サンタがいるともいないとも思える次元に達していなかったからである。
0. サンタがいるともいないとも思える次元に達していない、とは?
私はプロローグで、サンタがいるともいないとも思える次元に達していなかった、と書いたが、この意味が分かるのは、実際にサンタがいるともいないとも思える次元に達していなかった人間のみだと思うので、解説する。
読者諸君のうちの数人は、私の家庭が、クリスマスに子供にプレゼントを与えない貧困家庭か、何かしらの教義に反するためにクリスマスに伴う行事を行うことが制限されている宗教家庭であることを疑っているかもしれないが、そんなことはなく、記憶にある限りは、いつかの12/24に、玄関に任天堂Wiiが入っていそうなビックカメラかヨドバシカメラの包装のついた段ボール、いつかの12/25*1にリビングのクリスマスツリーの足元に任天堂Wiiの箱が置いてあったことなど(他にもいくつかあったと思う)、一応人並みのクリスマスは経験しているのである。
では、次元に達していないとはどういう意味か?それは、そのプレゼントを見た際に、このプレゼントはサンタクロースが持ってきたものであるのかどうかなんてことは考えず、この12/25という日の朝に、12/24までに頼んでおいたものが置いてあるというシステム自体を信じたのである。
このシステムの信仰の裏には、親が用意しているという暗黙の了解があったかもしれないが、私にとってその事実はさして重要ではなかったから、全く記憶にのこっていないと考えられる。
1. なぜ、サンタの存在是非を問える次元に達してしまうのか?
自分でも、私のような考えに陥ることは少ないということはわかっているのだが、果たして、それはなぜなのだろうか?
考えられる原因を列挙してみる。
- 親が、サンタクロースが持ってきたんだよ、と言った
- 幼稚園及び小学校教育での「あわてんぼうのサンタクロース」などの歌唱による洗脳
- キリスト教徒
一つ目の理由が最も多い理由であると考えられる。3歳~5歳くらいから、一般の家庭では、欲しいものを何らかの方法で、何らかの対象に伝えれば、そのものが届くという形式(これは私の考えていたシステムというほどのものではない)を認識し始めると思うのだが、別にここで保護者がこれはこういうものなのだよ、と教えればいいものを、全くの信仰心も持っていないに、意味のない「サンタクロースが持ってきたんだよ」という嘘をついたために信じてしまうこどもが一定数出てきてしまうと考えられる。これは後述するが、教育の失敗に暗示しているのではないかと考えられる。
二つ目の理由については、先行研究ではなかなか触れられてこなかったものであるが、学校及び幼稚園、保育園で強制的に練習をさせられる唱歌には、文章にプラスして音程も拘ってくるため、極めて記憶に残りやすいのではないだろうか。
三つ目の理由については、これについては、キリスト系の学校の宗教の授業で大真面目に話す人間もいるわけで、茶化すことはできない。だが、そもそもサンタクロースって、キリスト教においてそんな主要な登場人物のひとりなのであろうか?三つ目の理由については、以下、触れない。
2. サンタを信じてしまう子供を育ててしまうのは、親の教育の失敗ではないか?
ここが本記事の主たる部分であるのだが、1.で述べた子供がサンタクロースを信じてしまう原因は、親の教育次第でどうにか回避できるものだと私は主張する。
まず一つ目の理由について、いくら子供であろうと、大人(親を含む)の言うことを完璧に丸のみにするというのはいかがであろうか。サンタクロースの存在を信じている子供ほど、事件に遭う確率が高い。という論文が存在することを切に願っているが、私の想像からしてきっとこの予想は正しい。
サンタクロースが存在しないエピソードを話すときに「親が嘘をついた」などという人間が多数みられるが、それは実のところ本質をついていなく、「親が教育を失敗したので、親の嘘を見抜けるようにできなかった」いうほうが適切なのである。
二つ目の理由についても同様なことが言える。かの有名なノーベル医学・生理学賞受賞者である本庶佑京都大学名誉教授も言っていたが、これからの時代に必要とされているのは、「教科書を信じない(疑う)」という姿勢であり、学校で歌わされたからその内容を信じる*2なんて行為は、これからの社会でのその人間の失敗を約束するようなものなのである。
一つ目の理由と、私の主張する、親の教育でサンタ信仰を回避できなかったという事実は、子供に影響を及ぼす主体は同じであるが、行っていることは全然異なり、特に前者を私は問題視すべきではないと考える。後者は非常に由由しき行為であり、このような行為による結果が、公教育に伝播し、最終的に、大学がグライダー人間養成学校*3などと言われるようになってしまうのではないだろうか。サンタを信じさせる親が、この世の中を悪くしていると言える視点も存在すると思う。
3.「まだ弟は、サンタクロース信じているから。内緒で」に潜む違和感
稀にクリスマスシーズンに、弟や妹がいる友人の家に行くと、そのような注意を受けた経験をしたことのある人はそこそこいると思うのだが、恐らく、そのような注意を行う長兄は、自分自身もサンタクロースを信じていた経験と、その信心が裏切られたという経験があり、それを踏まえて、私に注意をしているのだと思うが、この行為は、自らの一族を破滅*4へと追い込む手段として極めて有効であると考えられる。
前章にて、親が、自分の嘘さえ見抜けない子供を育ててしまうということが、その子供のグライダー人間化を助長すると述べたが、もし、その子供が、さらにこのような行為を行うならば、それは他人の航行を邪魔する穴の開いたグライダー人間であると言わざるを得ない。
おそらく、私に注意をしてくる人間は、弟たちのためを思って、そのような行為を行っているつもりなのであろうが、それは建前であり、実際のところ、自分がサンタクロースを信じていたという事実を正当化、または普遍化するために、新たな犠牲者を生み出そうとしているのである。これは極めて悪質な行為である。
すべての子供の行動が親の責任問題につながるとは思わないが、他人を陥れる行為をするような人間が育つには、親の影響が極めて大きいであろう。これも、どう考えても親の重大な失敗である。
すなわち、ある家庭の12/25において、親が子供にサンタクロースがプレゼントを持ってきたのだと嘘をつき、その嘘を子供が見抜くことができなくて、かつまた何年後かの12/25にその子供が自分の兄弟に気を遣うような状況が起こってしまったのならば、その家系の将来は決まったようなものであろう。そんな状況を作り出してしまった父母は、今まで現代までこの遺伝子を受け継いでくれた先祖(勿論サンタクロースが誕生する前までさかのぼる)にたいして詫びなければならない。
4. まとめ
私は全く、サンタクロースを信じる道筋を辿らなかったわけだが、別に親の教育が正しかったとも思っていない*5ので、1.~3.は全部嘘です。メリークリスマス!
*1:B'zのいつかのメリークリスマスについては、いつかのメリークリスマス B'z - YouTubeを参照
*2:イカロスは飛んでいないことなんて容易に想像がつくのに、なぜサンタクロースの存在は信じてしまうのだろう?
*3:外山滋比古『思考の整理学』より。東大京大生によく読まれていると書いてあったので、何となく読んでみたが、覚えている内容がこれだけであった。グライダー人間とは、風を受けなければ飛ぶことのできない人間、即ち自分で考えることのできないい人間のことである。Amazon.co.jp : 思考 の 整理 学
*4:生物的にではなく、社会的に
*5:そもそも教育された記憶がない