ナカ故事

生きる教訓...

2019-01-01から1年間の記事一覧

地学受験で京大に受かった話 中編

理科が始まって一時間経ち、続々と退出していく受験者たち。そのほとんどがまだ二科目の問題が解けないからだろう。私も物理はほとんど問題を解いたことがなかったから、駿台全国模試のような難しい問題はきっと解けるはずがない。化学をやっとのことで解き…

地学受験で京大に受かった話 前編

Question 高校二年生の理系です。理科の選択科目で悩んでいます。私の高校の理系コースでは、一年で化学基礎と生物基礎を履修し、二年で化学と物理基礎を履修します。三年生では物理と生物のいずれかを選択しなければなりません。今現在、物理基礎は何とかつ…

答辞執筆当時の話 後編

2000字のレポートの書く気は起きないのに、誰が見るかもわからない文章を書きたくなってしまう性分です。 前回長く語った書き出し、川端康成『雪国』のパロディの部分ですが、聴衆に通じるかどうかがとても心配でした。本番はかなりウケていたので、たいてい…

答辞執筆当時の話 前編

高校の卒業式から5か月ほど経つそうですが、距離もかなり離れてしまったためか、東葛のことは遠い記憶のように思え、余計に懐かしく感じます。 自分で言うのもなんですが、三年次の私は実に活力にあふれていました。合唱祭の有志団体をほぼ一人で運営し(か…

東葛飾高校平成30年度卒業式答辞①

国道の下の長いトンネルを抜けると、東葛であった。中学棟の底は元から白かった。駐輪所にチャリが止まった。 入学当初のまだ東葛に慣れてない日々を思い出せば、期待とクリアファイルを胸に抱え、通用門を通ったあの光景が思い浮かぶ---と思いきや、実…